最福寺の諸仏

大黒天(中国西安大興善寺より)

最福寺において、七福神の中でも大弁財天についで尊崇されるのが大黒天です。最福寺開山の恵觀大僧正が、中国大興善寺において焼八千枚護摩を厳修した際、大興善寺より大黒天像が贈られています。

龍亀(ロングイ)碑(日中佛教文化交流紀念碑)

最福寺には中国の瑞獣である龍亀(ロングイ)が伝えられています。これは日中(中日)佛教文化交流紀念碑として、中国と日本(最福寺)が互いに贈りあったもので、中国では西安(唐の時代の都長安)にある大興善寺というお寺の中に建てられています。大興善寺は中国、隋の時代に文帝が582年に建立した寺で、隋、唐を通じて中国第一の大寺と言われます。756年に不空阿闍梨が灌頂道場を開いてからは密教の中心寺院となっており、不空は密教付法第六祖として、インドからの大量の密教経典を翻訳し、密教を中国に広めた僧で、密教付法第八祖の弘法大師・空海にとっても所縁の深い寺です。